その人の持つ能力を最大限に引き出す人財ファシリテーター

新たな発見と楽しさを生み出す

自身の秘書経験をスタートに、接遇をさらに極めようと大学の聴講生となって理論を学んだという吉田さん。
ビジネスマナー研修や電話応対研修、接遇研修、ビジネス文書セミナーなど、業務内容は幅広く、クライアントの業種も多岐に渡る。常に大切にしているのは、受講者の持つ能力や魅力をしっかり引き出すとともに、周囲がその人に寄せる期待の中身にも気付かせるということ。場面を巧みに設定することで受講者同士が学び合える環境を創り出し、問題解決に向けた発見と楽しさを生み出す研修を実践している。

業種や問題点によって研究内容も臨機応変に

いつも心にあるのは「 Do＆Be 」。その人の「心のあり方・気持ち（ Be ）」が変われば、自然に「行動（ Do ）」も変わる。
また「行動」が変われば、「気持ち」にも変化が表れることに気付いて欲しいと願いながら、研修を行う。また、研修は生もの。依頼のあった企業や業種を知るために、事前に入念な打ち合わせと下見を行い、自分で体感した問題点を盛り込んだレジメを作る。それはほぼ、オーダーメイド。研修によって、組織や対人関係が改善に向かうよう、一石を投じられるような時間を提供したいと思っている。

多くの気づきを提案したい

吉田さんが行う研修やセミナーのほとんどが、ロールプレイングなどを取り入れた参加型、体験型になっている。
壇上に立って延々と講義をすると通り一遍の論理だけになってしまい、参加者も退屈で心に残らない。そう考えて、例えばマナー研修ならお客さまの立場になってもらったり、コミュニケーションセミナーならゲームを通して、普段気づかないことを実際に体感してもらう。「自分自身を振り返ることで、改善点が見つかる」と受講者にも好評で、吉田さんの研修スタイルとして定着している。

人という〝宝〟を活かす

「ファシリテーションはライフワーク」と語る吉田さん。ファシリテーションとは、グループ活動が容易にできるよう支援し、うまく事が運ぶよう舵取りをする手法。
その要素を研修に盛り込み、一方的に知識を与えるのではなく、問いかけや体験によって、研修で得た知識をどう生かすか、どうすればより有効活用できるかなど、受講生自身が考えて行動することを促す。「人財ファシリテーター」という名称は、〝人は宝である〟という信念に基づいている